読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

あるいは武蔵屋ライス大の精液色の苦痛について

 

f:id:carpio-carpio:20160925024609j:plain

 大食漢なのは昔からで、健啖と呼ぶには少し貧乏性の過ぎる飯の食べ方を続けていたら見事に腹周りにカルマが蓄積されてきた。贅肉と呼ぶものの、現代では筋トレをする余裕がある人間こそが贅を持っているわけであって、さもなくばただ肥え太る以外に道はない。ピケティの数式も体重には当てはまらない。体重は貧困と反比例して増大する。中国人のいつか言っていた日焼け=金持ち説を思い出している。そういえばレッドウィングもドクターマーチンも元々は工場勤めのおっちゃんの靴のお下がりで、いまはそれにウン万も出しているんだから妙な話だ。ナイキの柄物のスニーカーがほしい。ティンバーランドの黄色はアメスピの黄色に繋がって、Cのコードで展開した結果金麦に解決するド・ミ・ソ。メジャーコードといえばこの間インディジョーンズを改めてちゃんと見て、嘘であっても猿が豆食って死ぬことよりもシリアス度の薄い死のシーンにインディアナジョーンズのサイコパスを垣間見た。リチャードボナのソロ中のスキャットで無限に重ねられる珍獣の声を聞き続けている状態に近い。
 脂肪の黄色。ファイトクラブで行われるブラピとの契約めいた自傷行為に使われていたのは長らく人間の脂肪なのだと思っていたけどそれは石鹸の材料であってあれはどうやら硫酸とかだったらしい。ちなみに池袋はあいにくの雨で油ぎった風が吹いて消えてまた凪いで通行人の靴がことごとく汚い。ライチ☆光クラブを読みきって、クロサギを読んで、帰ってくるアテのある二万を貸して、ガストで飯を食って、それとなんだっけ? 光を。ルーメンの語はヌーメンと踏めるというただそれだけ、町を歩いている中国人や韓国人の群れ群れのあいだに、社員証をぶら下げる営業三年目のあいだに、interということがだいじなぜならここはインターネットだから。中間脂肪は垂直に佇む詩聖の現れ、ではなく姿勢のゆがみ引きずられた肉体の凋落だった。凋落だって。
 存在の黄色、十七歳の秋口にかかる銀杏と精液の嫌気の指す黄色を俺は忘れることがないだろう。なぜならそんなもの覚えているはずもない。だがしかしトイレの黄色にうすく照らされたおのが露悪の権化を日増しに見つめるにつれて自分の脳みその裏側からなにやら染み出してはいまいか。八月の終わり、グレコの絵のように引き伸ばされた身体からは角栓飛び出し武蔵屋油多めニンニク入れすぎ明日の胃痛が心配。Pepperくんの乳首はタッチパネルじゃなかったらしい。