ビートビートビーツ

たぶんあのおっさんが読んでたのはかまどに突っ込まれた教皇の絵のところだ。それか怪獣の背中に乗って飛んでくところ。目が悪くて見えなかったけど、ドレの絵だったのはわかったからたぶんそこいら。地震があったのをあとから知ってキリキリキリキリ歩いて通行人の顔見ながら「平気な顔で休日だ」と思った。交差点で街路樹と目が合った。かなり緑くさい。
生まれた月も季節も死ぬほど嫌いだ。性欲に押し潰されそうになる五歳ごろの日曜くさくて、なによりこの休日感が嫌いで堪らない。休日。することがない。安息日。なにもするんじゃない。「神は六日で世界を作り七日目に自らの命を絶った」とは死の王。ちなみにヨーロッパの暦は日曜日に週が終わる。死体の日からおれたちの生活は再開されるわけだ。かっこつけしい。今日月曜だし。とにかく五月が嫌いで、休日のあの終わらなさってより終わった感終わる感がずーっと続くのすげーやだ。両方やだ。
一昨日あたりかんけりして、まさにこれぞジーダブリューという塩梅で、いい家だったんだそれが「◯ちゃんみっけペコポン」、繰り返せ「◯ちゃんみっけペコポン」。記憶どもと闇どもの相互監視(略せ相姦)システムからペコで子宮がイッて震えポンで排泄されるこれぞまったき休日、休膣?安らかに眠れ。かまどにぶち込まれた教皇とシヴァリンガとその子宮内膜の雑菌に過ぎないおれたちを「みっけ」「ペコポン」するおまえの目はおそらく香油に染められて緑色に光り渡っている。目と目が触れ合うころ唇が触れ合うころ深夜のギターの弦がちぎれるころラインの緑色に当てられて何度死を妨げられたかを数える◯ちゃんを「みっけ」「ペコポン」。おまえは休日の神、休みの国の王、おおペコポン神、安らかに、安らかに、そういえば原宿で服買いました、安らかに「みっけ」「ペコポン」、安らかに、

GWは「がなりわめく」と読め。